PremiereProにおけるマーカーの活用方法について解説をさせていただきます。
作業が長時間になるほど、後でやろうと思っていた内容が頭から抜けてしまい
作業忘れなどのミスに繋がる可能性が高くなります。
マーカーの機能を使えば、クライアントからの指示や後で行う作業の内容を
シーケンス上に入力することができるので、そういったミスの予防になります。
ショートカットはWindowsベースのキーでまとめています。
Macの場合は以下のキーになります。
Ctrl=command、Alt=option
マーカーを追加する
タイムラインパネルでの操作
キーボードショートカットの「M」
または「マーカーを追加」のアイコンをクリックすることで
再生ヘッドの位置にマーカーを追加することができます。
クリップが何も選択されていない状態だと、マーカーはタイムライン上に追加され
クリップが選択された状態だと、そのクリップにマーカーが追加されます。
![クリップにマーカーを追加](https://www.hitomazucorede.com/wp-content/uploads/2022/05/marker-03.jpg)
マーカーへの移動や消去を実行する、便利なショートカットもあります。
マーカーを追加 | M |
---|---|
次のマーカーへ移動 | Shift + M |
前のマーカーへ移動 | Ctrl + Shift + M |
選択したマーカーを消去 | Ctrl + Alt + M |
マーカーを消去 | Ctrl + Alt + Shift + M |
プログラムパネル・ソースパネルでの操作
プログラムパネルとソースパネルでもマーカーを追加することができます。
操作はタイムラインパネルと同じです。
「マーカーを追加」のアイコンが見当たらない場合は
「トランスポートコントロール」から表示させることができます。
![マーカーを追加のアイコンを表示させる](https://www.hitomazucorede.com/wp-content/uploads/2022/05/marker-04.jpg)
また、これらのパネルではマーカーの表示と非表示の切り替えが可能です。
![マーカーの表示と非表示を切り替える設定](https://www.hitomazucorede.com/wp-content/uploads/2022/05/marker-05.jpg)
マーカーの色を設定する
マーカーの色は初期設定の緑以外にも設定することができます。
色の変更は「マーカー編集」のウィンドウから行えます。
このウィンドウは、マーカー部分をダブルクリック
またはマーカーが選択された状態で「M」キーを押すと開くことができます。
(クリップに追加されているマーカーはソースパネルから開きます。)
![マーカー編集のウィンドウでマーカーの色を設定](https://www.hitomazucorede.com/wp-content/uploads/2022/05/marker-06.jpg)
内容ごとにマーカーの色分けをしておくことで
後の作業が行いやすくなります。
私はマーカーを使用する際、色分けは以下のようにしています。
緑…ちょっとしたメモ
赤…映像に関するメモ
イエロー…音声に関するメモ
シアン…修正したことを伝えるためのメモ
緑以外のマーカーの追加やマーカーを別の色に変更する操作は
ショートカットに割り当てることができます。
私は以下のように設定しています。
赤マーカーを追加 | R |
---|---|
赤にマーカーを設定 | Ctrl + Shift + R |
イエローマーカーを追加 | Y |
イエローにマーカーを設定 | Ctrl + Shift + Y |
シアンマーカーを追加 | C |
シアンにマーカーを設定 | Ctrl + Shift + C |
マーカーのデュレーションを調整する
Altを押しながらマーカーをドラッグすることで
マーカーのデュレーションを調整することができます。
スナップインをアクティブにしておくことで
再生ヘッド位置やクリップの先頭・後尾にスナップさせることもできます。
![マーカーのデュレーションを調整](https://www.hitomazucorede.com/wp-content/uploads/2022/05/marker-07.jpg)
マーカーにコメントを入力する
「マーカーを編集」のウィンドウではコメントの入力ができます。
入力されたコメントはマーカー内に表示されます。
![マーカーにコメントを入力](https://www.hitomazucorede.com/wp-content/uploads/2022/05/marker-08.jpg)
「名前」にも同じように入力できますが
長い内容の入力は「コメント」の方が行いやすいので
私は主にコメントを使用しています。
入力された内容はオーバーレイ設定をすることで
プログラムパネルやソースパネル上に表示させることもできます。
![マーカーをオーバーレイさせる](https://www.hitomazucorede.com/wp-content/uploads/2022/05/marker-09.jpg)
マーカーパネルでの操作
「ウィンドウ」のタブからマーカーパネルを表示させることができます。
マーカー内容の確認や変更をする際に便利なパネルで、以下のような操作が可能です。
・選択した色のマーカーを表示
・名前やコメントの入力
・インとアウトの設定
・マーカーの削除
![マーカーパネルで可能な操作](https://www.hitomazucorede.com/wp-content/uploads/2022/05/marker-10.jpg)
マーカーを書き出す
マーカーのあるシーケンスが選択された状態で
「ファイル」のタブからマーカーの情報だけを書き出すことができます。
クリップに追加されたマーカーを書き出す場合は
そのクリップが選択された状態で書き出しを行います。
また、マーカーパネルで書き出したい色のマーカーを選択しておけば
その色のマーカーのみを書き出すこともできます。
![マーカーの書き出し](https://www.hitomazucorede.com/wp-content/uploads/2022/05/marker-11.jpg)
書き出し形式は3種類あるので、用途に合わせて選択をします。
html…Webページで確認
csv…Excel等で確認
txt…テキストデータで確認
![テキストデータで書き出されたマーカーの情報](https://www.hitomazucorede.com/wp-content/uploads/2022/05/marker-12.jpg)